製品特長
XOSは、「放送」と「ストリーミング」の両方の分野で活用する、エンコード・パッケージング・プレイアウト機能を有したHarmonic社のフラグシップ「メディアプロセッサー」です。ソフトウェアベースのビデオアプライアンス製品として提供され、SDI、ASI、IPのインターフェースがサポートされています。
XOSはソフトウェアベースであることを活かし、筐体の更なる高集積化 (収容CH数の向上)、画質・エンコード効率の向上、新機能の追加など、継続的な進化を続けています。

エンコード機能
XOSは、Harmonic社独自の先進的なエンコードエンジン「PURE Compression Engine™」を搭載。低ビットレートで高画質なエンコードを高集積度で実現します。コーデックはMPEG-2、AVC、HEVCをサポートしており、1つの入力に対して複数のコーデック・フォーマットで出力を行うことが可能です。そのため、放送/配信仕様が異なる複数のシステムへの出力や、放送向け出力とPC/スマホ向けのOTT配信の同時出力に1台で対応できます。
放送の分野では、XOSは日本のARIB規格に準拠しており、XOSを含めたHarmonic社エンコーダは、日本のCATVやIPTV、衛星放送を中心に多くの採用実績がございます。そのため、日本の放送の現場にも安心してご導入頂けます。
※XOS単独では、ARIB規格はSTD-B32 (符号化方式)に対応可。監視・制御装置「NMX」も併せて導入することで、STD-B39 (局間制御信号による音声モード制御)と、STD-B37 (ARIB字幕制御)にも対応可能。

OTT配信 (ネット配信)の分野では、HLS、MPEG-DASH、CMAF、SRTなど、主要なフォーマットでの出力をサポートしています。
さらには、AIベースの映像圧縮の最適化技術 EyeQ™(オプション機能)により、映像品質を維持しながら帯域を削減することにより、CDNの利用料を軽減することが可能です。


また、XOSはフルIPアーキテクチャに対応しており、TS over IPの入力に加え、IPベースの非圧縮映像信号のSMPTE ST 2022-6および2110、視覚ロスレス規格のJPEG-XSによる入力にも対応しています。

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簡易プレイアウト機能 (XOS for Playout)
XOSには新たに簡易的なプレイアウト機能が追加され、ファイルベースの映像素材入力や、プレイリスト (スケジュール)に基づいた入力ソース切替、グラフィック挿入をサポート。これにより、プレイアウトからエンコード、パッケージング、配信の機能をXOS1台へ集約し、コストと機器台数の削減を実現します。
XOSのプレイアウト機能では、プレイリスト操作や素材管理 (アセット管理)はWeb GUIを通して行うほか、APIによる操作にも対応しています。
同時にSCTE-35やSCTE-104をトリガーとした広告挿入もサポート。

プレイアウト機能のライブ入力はSDIとIP (TS over IP、SRT)をサポート。ファイル入力はMXF、MP4、TS、MOV等のフォーマットをサポートしています。さらには、HTML5によるアニメーション付きのグラフィックオーバレイや、静止画 (PNG, WebP)のロゴ・ブランドの挿入にも対応しています。
出力フォーマットは、TS over IP/ASIやSRT、OTT配信向けにHLS、MPEG-DASH、CMAFに対応します。
(別途デコード機能を使用することで、XOSからのSDI出力もサポートしています。)
プレイアウトモニター・プレイリスト
アセット管理